朝食を食べないと体にいろんな悪影響があることを知っていますか?
朝食抜きの生活は、肥満になりやすいというのは聞いたことがあるけれど、そのほかにどんな悪影響があるのか?
いろいろといわれている朝食抜きの生活の問題点をまとめてみました。
肥満になりやすい
これは以前からいわれていますが、最近の研究でもやはり朝食を食べないと太りやすくなるという事が判明しています。
その理由の一つに一日の早い時間帯に食事をとることで、その後の食べ過ぎを抑えることができるからです。
また、朝食をきちんととると、その日一日のインスリンの濃度を低く抑えられ、脂肪が体内に蓄積しにくくなるとのこと。
ポイントとしては、一日三食の中でも朝食の比重を高くすること。
これにより体重が減少することがイスラエルのテルアビブ大学の研究チームよって明らかになっています。
この研究は以下の通り。
(1)93名の過体重・肥満の女性に合計1400カロリーの食事を12週間毎日とってもらう。
(2)その後、被験者をABの2つのグループに分け、Aグル-プは朝食・昼食・夕食の摂取カロリーをそれぞれ700・500・200カロリーにする。
(3)Bグル-プは比率を200・500・700カロリーとする。
というもの。
この結果、朝食にカロリー比率の高い食事をとったAグル-プが、Bグル-プより多くの体重が減少して、ウエストのサイズもダウンしたという結果が出ています。
ちなみにトリアシルグリセロールという血中内の脂肪の値もAグループの方が、減少率が大きかったという結果が出ています。
この研究結果を見て私が思った感想は、日本人の食事は、Bグル-プのものになっていますよね。
つまり朝食が一日のうちで最もカロリーが低く、夕食が一番多い。
でも考えてみれば、朝食はその後活動するのに対して、夕食は食べた後は寝るくらい。
なのでたくさんのカロリーを摂った後は寝るだけという人が多いのではないでしょうか。
興味深い研究結果ですね。
心臓発作になるリスクが高まる
朝食を食べないと、心臓にも悪影響をもたらすことがわかっています。。
約2万7千名の45歳~82歳の男性を対象に16年間に渡って行われた研究によると、朝食をとらない男性は朝食をとる男性と比べると、
・心臓発作を患う確率
・もしくは冠動脈性心疾患によって死亡するリスク
これらが27%高いことが判明したそうです。
たかが朝食、されど朝食ですよね。
2型糖尿病のリスクが高まる傾向がある
アメリカの複数大学の研究チームによって行われた最新の研究では、朝食を食べないと2型糖尿病を発症するリスクが高くなる傾向があるという結果も出ています。
2型糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)が正常より多くなる病気のことです。
この病気の厄介な点は、初期の頃の自覚症状がほとんどなく、これにより血糖値を高いまま放置した場合、少しずつ全身の血管や神経が障害されていろんな合併症を引き起こしてしまうという点。
特に朝食を食べないことが多い女性は、毎日朝食を食べる女性に比べると、2型糖尿病を発症するリスクが高まる傾向があるという結果が出ています。
物事を忘れっぽくなる
2005年に生理学の学術誌に発表されたある研究結果によると、朝食は健康だけでなく、記憶力にも影響を与えることがわかっています。
朝食にオートミールを食べる小学生は、まったく朝食を食べない生徒に対して、より短期記憶が優れていることが判明したそうです。
朝食が記憶力に影響するとは思ってもみませんでしたが、ひょっとしてこれはお腹が空くと授業も集中できないという事でしょうか。
ネガティブ(マイナス思考)になりやすい
これは1999年に心理学の学術誌で発表されたものです。
その研究結果によれば、朝食を食べる人は、朝食を食べない人に比べると、前向き、つまりポジティブ(プラス思考)になることが判明したそうです。
確かに空腹のときは、考えがマイナスになりがちですよね。
私なんかいつも食べ物のことを考えて…
朝食は身体だけでなく、精神的な部分にも影響するものなんですね。
いかがでしょうか。
朝食を食べる事でこんなに良い事がたくさんあります。
ダイエットを頑張っている人は、朝食を抜きがちですが、逆に食べる事によってダイエット効果もあるんですね。
またいくら朝食を食べる事が大事といっても朝からガンガン食べれば良いというわけではないんです。
アメリカ・ニューヨークの栄養士・ウエイトマネージメント専門家のLisa Moskovitzさんによれば、砂糖、飽和脂肪、コレステロールが少ない朝食が理想だとか。
これって和食ですよね。
少量の和食の朝食で、その日一日、そして継続的に健康な状態をキ-プしたいですね。