秋の味覚の代表ともいえるサンマですが、栄養もかなり豊富な事がわかっています。
釧路市漁業協同組合のサンマ(秋刀魚)大辞典には、サンマの豊富な栄養について次のような記述がありますので、一部引用して紹介します。
※数日は100グラムあたりの含有量です。
【EPA】844mg
血小板の凝固を抑え、血液をサラサラにする働きがあり、また糖尿病の合併症を解消して、炎症を鎮めたり抗腫瘍作用もあります。
【DHA】1,400mg
ドコサヘキサエンの略で最近注目されているDHAは、脳の発達や維持に効果を発揮するといわれており、記憶力の向上、脳の老化防止にも効果あるといわれています。また善玉コレステロールを増やす成分ということも確認されています。
【ビタミンA】13μg
レチノールともいい、脂溶性のビタミンのひとつ。皮膚や目の粘膜を健康に保つ働きのほか、成長促進作用があるといわれてます。またガンの予防や治療にも効果が期待できる栄養分です。
【ビタミンD】19μg
カルシウム、そしてリンの吸収を良くする成分で、これにより骨や歯への沈着を助けます。血中カルシウム濃度を一定に保つ効果もあり、これが不足すると大人では、骨軟化症。子供では、骨の成長障害の原因にもなるといわれ、背骨や足の骨が曲がるなど、X脚、O脚、くる病。下顎の骨も弱り、歯がぐらついたりする原因にもなります。また高齢者や閉経後の女性では、骨粗しょう症 の原因にもなります。
【ビタミンE】1.3mg
動脈硬化を予防したり血行をよくすることで有名なビタミンEは、溶血性貧血の予防、肌のしみ、しわ防止、生殖機能の維持に効果があるものもいわれ、このほかホルモンの分泌やバランスをコントロールする働きもあります。また老化の原因の過酸化脂質の形成を妨げる効果もあります。
【ビタミンB2】0.26mg
皮膚・粘膜を正常に保ち保護する約割があるビタミンB2は、エネルギー代謝、成長の促進、過酸化脂質の分解、他のビタミンの生合成に関与する成分といわれています。
【カルシウム】32mg
主に健康な骨や歯を作ることで知られていますが、このほか神経の過剰興奮の抑制、筋肉を収縮して心臓を活動させる等の効果も確認されています。また子供の成長に重要な栄養素のひとつで、大人もこれが不足すると骨が弱くなり、肩こり、腰痛の原因にもなります。
【鉄分】1.4mg
血液中で赤血球のヘモグロビンの成分になり、酸素を運搬する働きをもち鉄分は、これが不足すると鉄欠乏性貧血という酸欠状態になり、息切れやめまいといった貧血による症状が現れます。
いかがでしょうか?
美味しい上に栄養も豊富な事が分かりますね。しかも旬のサンマは経済的なので台所には嬉しい食材のひとつともいえますね。