日常というワケではありませんが、和食の定番として欠かせないウナギが今後、食卓に並ばないかもしれない可能性が出てきました!
世界の絶滅危惧種など野生生物の専門家知識をもった専門家集団などで作るIUCN=国際自然保護連合は、日本ウナギを絶滅危惧種に指定したと発表。
今回は30年前に比べ数が減少していることと、乱獲による被害拡大が著しいこと、そして日本政府がこの日本うなぎの現象に効果的な対策をとってきていなかったことが指摘されています。
最近、高騰しているウナギだけにちょっとショッキングですよね。
これにより日本一のうなぎの生産地である愛知県西尾市一色町でも困惑が広がっているみたいです。
しかし有識者の意見では、今回の絶滅危惧種指定には法的な拘束は無く、すぐさま日本うなぎを食べる事ができなくなるという事ではないそうです。
でも問題なのは輸入についてです。
現在、日本で消費されるうなぎの7割以上は海外からの輸入に頼っており、今回のIUCNの絶滅危惧種指定は、今後の海外との取引に影響が強いをいわれているだけに、もしかするとうなぎ価格の原価が値上がりしてしまう可能性もあります。
うなぎだけではなく、いろんな食を輸入に頼っている日本は、こういった事に弱いですね。
しかし朗報もあり、三重県で4年ほど前から、うなぎの完全養殖化に成功しており、今後の市場への流通が期待されます。
ただ現段階では、一匹のうなぎのコストが高いため、庶民的な価格では出荷できないとの事。
今後、技術革新や研究で一層のコスト削減を進めていくそうですが、まだまだ時間がかかりそうですね。
私の感想は、今回の絶滅危惧種指定は、うなぎを食べない国の人の意見が多く反映されていないかという点です。
うなぎは全世界で食べられているというワケではなく、アメリカ、ヨ-ロッパでは日本ほどうなぎは食卓になじみがない食べ物でもあります。
そういったうなぎになじみがない国の意見は、別に自分たちが食べるワケではないので、国際間の取引が無くなっても痛くもかゆくもない。
でも数が減っていることは確実なので、今後、この現象がどのように国際間に規制がかかってくるかが問題だと思います。
まさかワシントン条約に指定されたりはしないと思いますが、土用丑の日は日本では暑い夏を乗り切るイベント。
少しでもお値打ちにウナギを食べる日が来るといいですね。