牛丼、ハンバ-ガ-といった外食産業は値下げ合戦が繰り広げられ、まさに食の戦国時代ともいえる中、なぜか宅配ピザの値段はあまり変わらない様に思えます。
あまり複雑な料理ではなく、ス-パ-で売っているものを組み合わせれば家庭でも再現できそうなピザですが、専門店のものはレシピ、材料が違うのかやはり美味しく、つい注文してしまいます。
そこで気になるのがピザの原価。
高いようでもあり、安いようでもあるピザの原価っていったい…?
この事について、株式会社イエローズ・株式会社シェアハピネス取締役社長でもあり、フードコンサルタントの白根智彦氏は、
『宅配ピザの食材原価はおよそ15~20%程度ではないか」と指摘しています。
その根拠が食材の大量購入。
例えば、
・生地の小麦は一枚当たり約30~60円前後
・コーンは1枚に80gとして約20円
・サイズにもよりますがマヨネーズは約25g使用したとしてで約15円前後
・サラミは1枚5円ほど
・ピーマンはMサイズ1枚に約15gを乗せてたとして15円
・トマトなどソース類が原価は約10%としても20~30円くらい。
これらの食材の原価を抑えるのは、各ピザ運営会社のまとめ買いによる大量購入によって、一枚あたりに使用するトッピングの原価が安く済むのです。
しかし例外なのが一番コストがかかるといわれているチ-ズ。
チ-ズはピザの中で最もコストが高いといわれている食材で、その理由が輸入品ということ。
なぜならピザのメイン基盤ともいえるチ-ズは、ピザ会社各社とも自社のこだわった複数のチ-ズをブレンドしたものを使っているからです。
具体的にいうと、Mサイズ(=直径25cm)のピザの値段が1800~2800円程度とするなら、Mサイズなら100~300円前後かかるのではないかといわれています。
また人気のピザ店・ピザハットの運営元である日本KFCの広報も商品の具体的な原価は明かせませんが、チーズは高コストの部類に入るというコメントをしています。
これらのデータでざっくり計算してみると、2000円の宅配ピザ一枚の原価は600円前後くらいで、
・チ-ズが約30~40%
・生地とソ-スが約20~30%
・残りがトッピング類
という計算になります。
原価思いっきり低い!と思いがちですが、このほかにも人件費や店舗維持、また宅配の原付の維持管理費など、様々なコストがかかってくるのです。
いかがでしょうか?
チ-ズは高コストというのには驚きましたが、材料も大量購入で抑えられるのですね。
ということで、普段はあまり知られないピザの原価についての記事でした。