土用丑の日といえばうなぎですよね。
毎年、暑い夏の時期になるとスタミナ食としてうなぎを食べていますが、なぜ土用丑の日のうなぎを食べるようになったのか?
これには食の歴史があるんです。
まず【土用】とは夏だけではなく一年に四回あります。暦の立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれ18日前の期間のことです。この季節の変わり目でもある土用は、昔より体調を崩しやすいとされ、特に【丑の日】は最も注意するべきとされていました。
丑の日は各季節に【一の丑】の日、【二の丑の日】と二日ある時もあります。
ちなみに2014年、平成26年の土用丑の日は、
冬【一の丑】 1月18日(土)、【二の丑】1月30日(木)
春 【一の丑】4月24日(木)
夏 【一の丑】7月29日(火)
秋 【一の丑】10月21日(火)、【二の丑】11月2日(日)
合計6日です。
さて、ではなぜ夏の土用丑の日にウナギを食べるのかというと、これは江戸時代に平賀源内という人が広めた風習がはじまりといわれています。
とある夏の暑い日に源内の知り合いのうなぎ屋が客足が少なく悩んでいました。
それもそのはず。うなぎの旬は冬なので、夏はうなぎも痩せており、当時はあまり夏のうなぎは人気が無かったのです。
でも知り合いだけに何とかしてあげたい源内。
そこで夏の土用の丑の日が近いということで、【土用丑の日は鰻】というチラシを作りばらまいたところこれが見事に大当たり!
それから夏の土用丑の日にはうなぎを食べるようになったといいますが、これには異説もあります。ですが奇抜な行動で有名な平賀源内らしいエピソ-ドですよね。
さて、うなぎは栄養素が高いとされていますが、具体的にはどんなものが含まれているのかというと次の様なものです。
【DHA】(ドコサヘキサエン酸)頭を良くし記憶力や集中力を高めるとされる成分
【ビタミンA】抵抗力を高めるとされるビタミン
【ビタミンB1】疲労回復と代謝を促すといわれているビタミン
【ビタミンE】若返り効果があるとされるビタミン
【亜鉛】性機能をよくするといわれている成分。
確かにスタミナ食ともいえる鰻ですよね。
夏以外にもある季節の変わり目の土用丑の日には、うなぎを食べて体調を崩さずに季節の変わり目を乗り切りたいですね。